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2007年2月 4日 (日)

逃さなかった魚 後編

今日は昨日に比べて暖かい。空を見ると雲が多い。雲が多いと、月の光も柔らかくなる。今日は立春。昨日の節分のマメが、マンションの廊下に落ちている。季節を感じるワンシーン。マメ食うの忘れたなぁ。

昨日に引き続き、Martinのお話。昨日の記事の画像は、デジカメのバッテリーがだめになって、急遽、携帯のカメラで撮ったから、あまりいい画像ではありません。今日、新たに取り直したので、入れ替えています。よかったら、チェックしてください。(『ゆらゆら』の画像もアップしたよ。)

Martin D-28 '79  Serial #426249 

Pict0190_1  

 

 

 

 

  

 

今から10年くらい前の話。

たまたま立ち寄った質屋での出来事。質屋というところは、とても面白い。カメラ、パソコン、電化製品、時計、貴金属色々な物が展示されており、見ていて飽きない。その中でも飽きないのが楽器である。意外と質屋に並べられている楽器は、ちゃんとした物が多い。(新品で売られている物はバッタ物(バッタ物って知ってる?倒産した会社の商品だよ。))

僕はなにげに立ち寄った質屋で目を疑うような物を見つけた。

『マーチン D-28  69,800円』

値札には確かにそう書いてある。僕はしばらくじっと見ていた。そして、店員に断ってから、そのギターを手にとって色々調べてみた。

ちなみに、Martin D-28の中古での相場は15万を下ることはまず無い。よほど程度が悪い物ならば、あり得るが、だいたい198,000円がほとんどの中古の店頭価格である。

初めは偽物じゃないかと思った。しかし、そのギターを手に取った瞬間、本物かもしれないという気持ちになった。とにかくそのギターは軽かった。自分の持っているガキの頃に買ったモーリスと比べると、とてつもなく軽く感じた。(実際はそんなに軽くはないのだけれど。)

色々とホールの中をのぞき込んだり、傷がないか調べてみたり、観察する。

ネックをくっつけている処にD-28 とシリアルナンバーの刻印が押されている。(本物か?)ホールの中にはMartinの刻印もある。(本物かもしれない?)

このMartinが本物であるとしたら、とてつもなく安い。なぜなんだろう。

店員がほしそうに眺めている僕に、『そのギターはピックガードがはがれ、ちょっと板が割れているところがありますよ。』とアドバイスしてくれた。確かに、黒いピックガードがはがれかけており、そのためにトップ材にクラックが入っている。

『それで安いのかなぁ。』そのころ、アコギには詳しくなかった僕はそう考えた。

あまりにも安いために、偽物かもしれないという疑いがつきまとう。初めて見たときは、そのまま、そのギターをおいて、とりあえず質屋を後にした。

家に帰っても、あのMartinが気になる。とにかく、あのクラックは大丈夫か。音には影響しないか。それだけでも専門家の意見を聞こう、とギターリペアショップに電話をかける。ショップの技術者は意外と丁寧に答えてくれた。

『音には問題ありません。しかし、そのままにしておくとよくないので、リペアした方がいいかもしれませんね。』という返事。音には問題ないのかという事を思い浮かべているとき、その技術者は『70年代後半のMartinはそういう現象が必ず起きますよ。』といった。

Pict0196

   

  

  

  

  

  

 

ちょっと待て、ということは、あの質屋にあったMartinは本物と言うことか?

買おうか、どうしようか。一晩考えて、結局購入することで意志が固まる。翌日の開店が待ち遠しい。昨日、売れていないか。やきもき心配する。

次の日、その質屋に行ったが、そのギターは売れずにまだ展示していた。郊外の質屋だったことが幸いしたのだろう。展示して1週間くらい経っているのに、まだ売れていなかった。

僕は開店と同時にそのギターをつかみ、レジに持って行った。

この話だけでは、何のドラマでもないのだけれど、この話には後日談がある。

1週間くらい後に、その質屋から電話があった。先日買っていただいたギターについてお話があるということらしい。何か問題でも?と思ったが、忙しいので会社に来いと言って、電話を切った。

会社には、その質屋の店長風の男性がやってきた。彼の話では、売ってはいけないギターを売ったので、返してほしいとのこと。僕はすぐにぴんと来た。『値段をつけ間違ったのだ。』

店長には、『お金を払ったのだから、あれば僕の物です。返すつもりはありません。』ときっぱり断った。確かに、法律的には売ったのだから盗品でない限りは所有権は僕にある。がっくりと肩を落として帰る店長(上役に怒られるんだろうなぁ)。最後に、そのギターの写真が必要なので、撮らしてもらえませんかとの申し出。近日中にお店に持って行くと約束した。

やっぱり本物だったんだ!と僕はそのとき確信した。

とても信じられない価格で、僕はMartinを手に入れた。それも、スタンダード中のスタンダードのD-28をである。神様は真面目に生きてくる人には、何かしらプレゼントをあたえるのだなぁとそのとき思った。

こんな名器を所有しているのだけど、最近はあんまし弾く時間がない。でも、弾かなくても手にとって眺めたりするだけでも満足できる、Martinとはそんなギターだ。

おまけ

この僕の宝物を、彼女は階段から突き落とした。(けんかして腹いせにしたのではないよ。単なる不可抗力。)ギターケースごと落としたので、中身は事なきを得た。そのとき、ギターケースには傷が入った。

Pict0200

 

 

 

 

 

 

 おわり

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コメント

聖さんコメント有難うございました。
富士山の絵は事有るごとに、アップしてますので
見てくださ~い。
Martin本当に良かったですね。
私は楽器のことは良くわかりませんが、PAをやっておりますので、音にはちょっとうるさいです。
Martinも良い音を奏でるんでしょうね。
大切にしてください。  では!


>安さんへ
コメント遅れて済みません。
(書いたつもりになってました。)
いつも富士山の写真、楽しみにしています。
また、遊びに来て下さい。

投稿: 安ちゃん | 2007年2月 4日 (日) 15時47分

はーあ、内容の薄い書き込みばっか。こんなページさっさとやめろ。あげくのはてに店長が間違えて付けた値札を法律的にどうのだと質屋彷徨いてその気になる位なら世の中の底辺職の新聞配達やらで倍の新規開拓しやがれ。その方が何倍も尊敬出来るわ。腹の底からムカついた。何がまじめに働いてたら良いことあるだと。人の失敗に付け入ってるただの輩やろうが。今時ネットがある社会で新聞配達なんかしてる敗者のクセに。死んでしまえ!クズ! お前には古新聞並みに廃棄されるのが相応しいわ! 少しは人として恥をしれ、そんなことは腹にしまっておくことやろうが! さっさと賤民としてノタレ死ね!お前に接する音楽も楽器もかわいそうじゃ! 目の前にいたら即シメテヤル!

投稿: 情けない男だな! | 2012年11月 9日 (金) 20時10分

羨ましいのはわかるけど、ここまであからさまに羨ましいがられると、なんか嬉しいねぇ。

投稿: 新聞配達員 | 2013年11月28日 (木) 23時33分

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